葬儀で贈る香典は宗旨によって袋に違いがある

葬儀への参列で香典を贈る場合、不祝儀袋を選ぶところから慎重に行います。不祝儀袋にも決まりがあるからです。大きく分けると、仏式、神式、キリスト教式と3種類あります。さらに宗派によって、細かい違いも存在します。

葬儀に参列することになったら、まずはどんな宗旨で式を行うのかを確認することが重要です。仏式の場合は、白無地か蓮の花が印刷された袋を使いますが、神式とキリスト教式の時は、蓮の花入りの袋は使わないようにします。蓮の花そのものが仏教を象徴しているからです。神式では、無地の袋に白黒か、または銀色の水引が付いた物を選びます。

キリスト教式の場合は、無地や百合の花、さらに十字架の描かれた不祝儀袋を使います。袋を選んだら、表書きにも注意します。仏式でも、宗派によっては「御仏前」や「御香料」という書き方をする場合もあります。仏教の各宗派で共通して使えるのが「御霊前」です。

宗派が分からない時は、「御霊前」と書いておきます。キリスト教でも、厳密にはカトリックとプロテスタントで表書きに違いがあります。カトリックでは「御ミサ料」、プロテスタントでは「御花料」となります。神式では、「御玉串料」や「御榊料」とするのが一般的です。

もしも、どんな方式で葬儀を行うのか分からない場合は、無地の袋に「御霊前」と書いた物を選びます。香典は意外とマナーが問われる物です。まずは相手の宗旨を把握したうえで、不祝儀袋や表書きを選ぶことが重要です。

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