葬儀に送る弔電のマナー

弔電とは、やむを得ない理由で葬儀に参列できない時に弔意を電報で送るものです。送り方は通常の電報と同じく、電話かネットで申し込むことができます。弔電が拝読されるのは告別式です。遺族は葬儀社との打合せで読む順番など決めなければならないため、葬儀・告別式の3時間前には届くよう手配した方が良いです。

送る際は故人宛てではなく、喪主宛てで送ります。喪主の名前がわからない場合は、「故〇〇様ご遺族様」宛てで送ります。また、敬称は喪主から見た間柄で送ります。喪主が妻で夫が亡くなった場合は「御主人様」「御夫君様」、父は「御尊父様」、母は「御母堂様」、妻は「御令室様」、子供は「御子息様、御息女様」という具合に付けます。

内容は形式的なものにしましょう。個人的に伝えたい気持ちや思いがある場合は別途お悔みの手紙を送るなどし、弔電では決まり文句のみを送るのみにするのが一般的です。形式的な文とは、「ご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます」「ご逝去の報に接し、心からご冥福をお祈りいたします」といった文章です。葬儀に参列できない場合は、式が終わってから初七日までの間にお悔みの手紙を香典と共に送るのが好ましいです。

白地便箋に白い封筒で、2重封筒は「不幸が重なる」という意味を含むため使用しません。文章の中でも「重ね重ね」や「また」「たびたび」といった言葉は避けて、参列できないお詫びと故人を偲ぶ気持ち、冥福を祈る気持ちを遺族に送りましょう。

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